軽減税率導入により影響を受けるのはどんな事業者？
結論から言うと、軽減税率の導入により影響を受けるのは全事業者です。
軽減税率の対象は食品及び新聞ですから、これらを直接取り扱う事業者が影響を受けるのは分かりやすいと思います。例えば、食品を仕入れて販売するお店であれば、仕入も売上も軽減税率対象になります。レストランであれば食材を仕入れて料理を提供するので、仕入は軽減税率、売上は標準税率の対象となります。（この場合、消費税の納税額が増大しますので注意が必要です）
では、食品や新聞を直接取り扱わない事業者はどうでしょうか？
従業員の福利厚生のためにお茶菓子や飲み物を購入したり、取引先への手土産としてお菓子を購入するケースなどがあるかと思います。これらは食品の購入ですから軽減税率対象になります。したがって、どの事業者も少なからず軽減税率対象の取引を行う可能性があるのです。
自分の事業には軽減税率は関係ないと思っていると経理処理を誤ってしまいますので注意が必要です。